
明治神宮の鎮守の杜は、総面積約70万平方メートル(東京ドーム約15個分)の敷地に、全国から寄せられた365種・約10万本の献木を植 林し、自然の力で成長(天然更新)させ、百年後には天然林となるように計画して造られた、世界でも類を見ない人工の森です。都市公園としてではなく野生の 森を再生し、今日ではオオタカなど約50種の野鳥が集い、多種多様な動植物が棲息する「いのちの森」となっています。 自然を単なる資源としてとらえる物質文明とは異なり、日本人は古来より人間も自然の一部であり、自然の中に神々が宿ると信じてきました。そんな自然への畏 怖畏敬の念と日本の造林学との融合がなし得た大きな成果がこの森です。私たちが今後自然を再生し「いのちの森」を取り戻していく上での、大切な道しるべに なっていると思います